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弥生以降、この国の3000年の歴史で、イザナミによる「母なる高天原」が成立したのはおそらく今回がはじめてだと思う。

僕らはよくもわるくも、そんな奇跡の時代に生きている。


ソコで問題になってくるのが、「父なる高天原」の神々の動向だ。

とくに出雲国譲り神話の鹿島神タケミカヅチと香取神フツヌシ。
天孫降臨神話のニニギ尊の忠臣、アマノコヤネ。

現代にいたる日本国家の基盤を「父なるヤマト」に築いた、藤原(中臣)氏の神たち。
春日明神である。


ことし1月30日に「ミロクの犠牲の十字」で発生した、奈良市の震度3。
震源の一体山が示した「一体」のキーワード。

イザナミ高天原の一体化において、もっともネックとなるのがその神たち。

なんといってもイザナミ高天原にはオオナムチがいるし。
じっさい1stステージは「伊勢VS出雲」。
出雲国譲り神話の「東VS西」の対立構造で動いていたしね。


イザナミ高天原の成立とともにはじまった、能登半島の群発地震。

石川県珠洲(すず)市の地震は、そうした判断においてきわめて有効な事象だった。

能登半島の総鎮守は、なんといっても能登国一宮のオオナムチの氣多大社。
そこに春日信仰が入りこんでいたからだ。


ちなみにだけど。

オオナムチの氣多大社が最高裁判決で、(父なる)神社本庁から離脱したのは、2010年4月20日。

2008年4月20日の出雲大社大遷宮開始から、ちょうど2年後。

離脱を表明したのは2005年。
伊勢神宮の式年遷宮開始とともに、今回の「伊勢出雲同年遷宮のシクミ」がはじまった年。

宗教法人神社本庁が文部科学省に泣きつき、以降、国を相手どった裁判になってたんだよね。

この辺にも、シクミと実社会との整合性。
「伊勢VS出雲」の構図が見えるよね。

神社本庁は帝国時代の国家神道を受け継ぐカタチで戦後成立した、伊勢神宮を本宗と仰ぎ、全国8万神社を包括する宗教組織だからだ。

2020年に離脱した金刀比羅宮(こんぴらさま)も、出雲系である。


じつは2005年からの10年間で、214社もの神社が神社本庁を離脱。
神社本庁の腐りきった実態も、つぎつぎと暴露されてんだが。

こういうトコにも今回のシクミの性格がよく出てると思う。


能登半島は、神代にオオナムチがスクナヒコナとともに国造りをしてった地域のひとつ。

氣多大社の大規模神事、「平国祭(おいで祭り)」もそれに由来する。

いわばオオナムチはまず奪われた自分の国を奪還。

そして翌2011年に、奪ったタケミカヅチの鹿島神宮を攻撃。
その象徴である御影石の大鳥居を破壊したわけだ。

20110311鹿島大鳥居
 2011.3.11 鹿島神宮


出雲国譲り神話とはまったく逆の展開が、まんま僕らの目の前でくりひろげられたんだよね。

残念ながらピンとくる人は少ないかもしれないけど、これってほんっとスゴいことなんよ。

僕らはまさに神話が変わる瞬間を、目のあたりにしたのだから....。


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2022.07.20 / Top↑
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