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6月4日、福岡市早良区百道(ももち)の早良口交差点で、9人死傷暴走事故が発生した。

早良口は、文字どおり早良(さわら)の入口。
歴史的には室見川ぞいの早良平野を中心に発展した地域で、古代の早良郡はいまの早良区や西区、城南区をふくむ。

地名は古く、古事記の第8代孝元天皇のトコに記された「佐和良臣(さわらのおみ)」に関係する。
神功皇后の重臣、武内宿禰(たけのうちのすくね)の子孫で、古代大和の豪族、平群(へぐり)氏の同族だ。

早良というと、映画『陰陽師』の怨霊、早良親王(崇道天皇)を思い出す方もいるかもだけど、直接のつながりはない。

ただ、早良親王憤死の原因である藤原種継暗殺事件の首謀者とされたのが、親王に仕えた大伴家持。
万葉集の編者で、令月風和の典拠である大宰府「梅花の宴」の大伴旅人の息子。

元号「令和」に直結する人物だってことを考えれば、「早良」のワードがなにかのGOサインとして示された可能性もないとはいえない。
なんせ「闇」の安倍日本だし。

そういった意味では、太宰府の道真公とともに、早良親王系の怨霊事象には注意がいるのかも。

ただしここで注目したいのは、もっとずっと古い時代の考古学的背景。
"火と鉄と戦争のカルマ"のはじまりの時代。「弥生」である。

じつは早良平野って、日本でいちばん最初に青銅器文化が花開いたトコ。
いわゆる弥生の「王」がはじめて誕生した、カルマの先駆けともいえる地だ。

西区の飯盛山のすそ野にある紀元前3世紀の吉武高木遺跡からは、三種の神器パターンのみごとな青銅器の副葬品が発見され、「日本最古の王墓」や「最古の早良王国」とさわがれた。

 ☞ http://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/yoshitaketakagi/know/index.html

飯盛山をご神体山とする飯盛神社には、天孫降臨にかかわる由緒もある。

近くには天孫降臨神話の「筑紫の日向の久士布流多気」と関連づけられる日向峠もあって、邪馬台国九州説の中には、魏志倭人伝が記す「倭国大乱」以前の王と、最古の早良王国とを結びつける考え方もあるようだ。

僕は大和説だけどね(笑)。


 飯盛山

この真ん中の山が、飯盛山。
大和の纏向遺跡にとっての三輪山のような、早良王国の信仰対象だったと考えられる。

すそ野につづく甕棺ロードと呼ばれる墓地群からは、武器をともなう多数の戦士の墓も見つかっている。
当時、奴国(のちの那珂郡)の福岡平野でも、伊都国(のちの怡土郡)の糸島半島でもなく、あいだにはさまれた早良平野に権力が集中していたのはまちがいない。

だが、中国(前漢)が朝鮮半島に進出するようになると、どうやら状況が変わっていったらしい。
東の奴国や西の伊都国との力関係が逆転する。

魏志倭人伝には、伊都国と奴国のあいだにあるはずの早良国は登場しない。
両国との戦いのなかで衰退し、どちらかの勢力下に置かれたのかもしれない。

魏の使節団は室見川河口(早良口)を素通りして、伊都国から直接奴国に向かっている。


さて、なんでこんな長々と前説をしたのかというと、早良口の暴走事故の背景をわかってほしかったから。事故のキーワードが、まさに「弥生」だからだ。

その背景は、僕の個人事象の根幹の部分ともつながっている。
いったいホントはどいつがオレを日本武尊事象に組みこんだんだ!?
って、長年の疑問である。

じつは福岡市の早良区って、僕が上京するまで住んでたトコ。
早良区の北緯33度33分ラインに、うちの実家はある。
130キロものスピードでエスティマを暴走させ亡くなった老夫婦は、おなじ町の人だ(丁目はちがうけど)。

飯盛神社にも、吉武高木遺跡の辺りも、古代史に興味をもった高校時代によく行っていた。
当時は「やよいの風公園」なんてこじゃれたものはなかったけどね。

2005年の伊勢神宮式年遷宮開始にはじまる今回のシクミで、弥生以来のこの国の"火と鉄と戦争のカルマ"を背負うのは、スサノヲと日本武尊。
僕は日本武尊事象に取り込まれている。

その原因が故郷の福岡にあるのはわかっていた。
福岡は"火と鉄と戦争のカルマ"のおおもと。巣窟といってもいい。
シクミのはじめに、伊勢式年遷宮開始に先駆けて、起きるはずのない福岡県西方沖地震が起きたのも、だからこそだ。

福岡県西方沖地震の事象源は、福岡市東区志賀島の志賀海神社。
人類初の核実験「トリニティ」ライン=北緯33度40分にあって、「志賀大神=ホタカ」を祖神とする古代海人族阿曇(安曇)氏のかつての本拠地である。

僕はその阿曇氏のファンで、東区に住んでた小学時代は仲哀天皇と神功皇后を祀る香椎宮がなじみの場所だった。
仲哀天皇は、日本武尊の子。
当時の橿日宮(香椎宮)で、父とおなじように横死(タタリ死)した。

だから自分が日本武尊事象に取り込まれた理由もそこ。
香椎宮や志賀海神社。
福岡市の東側(古代の糟屋郡)にあるんだとばかり思ってた。

だがちがった。
西だ。
早良口の暴走事故で、それがはっきりした。

なぜなら早良口の事故は、4月19日に東池袋で起きたエリートじじいの暴走事故と「弥生+火と鉄と戦争のカルマ」でつながっている。
そして東池袋の事故と3月19日の僕の事故は、"火の禊の十字"のキーワードでつながっているのだ。

僕にとってはたまたま故郷で起きた事故ではないんだよね。

そのバックにいる神こそが、僕を日本武尊事象に取り込ませた元凶なのだから。


【あとがき】

個人事象って、どうしても筆がにぶる。うまく書けない。
なので、こんだけ書くのに『恐怖のホタカ』から一週間もかかってしまった。
『月黄泉のご神体』だって、まだつづきあんのにな。
でも『恐怖のホタカ』とつながってる事象なので、こっちを先に書きます。

ちなみに『月黄泉のご神体(3)』は、Happyと闇の仲間たちが13人のグランドマザーと豪雨災害だけでなく「星野」のワードでつながってるって話です。
星野といえば、あの「東北を熱くする」の監督もですよね。



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2019.06.14 / Top↑
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