fc2ブログ
猫とワタシ

ねことそらのあひだ

  猫と神話とつぶやっきーな日々

この記事のみを表示するアメノミヲヤ(2)

神さま案内板「ア行」


16世紀の宣教師が伝えた日本の創世神話のワード、風と卵.。
風は息吹。卵は宇宙卵。

『ホツマツタヱ』は、この世界はアメノミヲヤの息からはじまったとする。
その息吹によって混沌に回転が生じ、回転によってウツホ(原初宇宙)がうまれ、拡がっていった。

ウツホとは壺や子宮のような空間のこと。
一種の宇宙卵型神話だ。


 ウツホ

高速回転するウツホ(宇宙卵)の中心はやがて御柱(みはしら)となり、そこから陰(-)と陽(+)が発生する。
陰は地となり、陽は天となった。

イザナギ(+)とイザナミ(-)の天之御柱神事は、これに倣ったもの。
記紀神話では国生みの段でいきなり天之御柱が登場するので、それがどんな意味をもつのか、なぜまわりを巡ったのかがわからない。

アメノミヲヤの天地創造にもとづいた国生みの神事だったことが、『ホツマツタヱ』から読み解けるわけだ。

アメノミヲヤは宇宙のすべての神霊、魂の根源でもある。
その御柱は天と地をつなぐ柱となっていまも地球と僕らにエネルギーを送りつづけている。

柱のなかには九つの管があって、真ん中をアメノミナカヌシ(天御中主神)。
まわりの八つをそれぞれ「トホカミヱヒタメ」という。

妙見(天御中主神)を祀るフクシマ相馬氏の九曜紋は、アメノミヲヤの御柱(みはしら)を輪切りにしたようなカンジだ。


 相馬九曜紋

そういった視点からも、僕らはなぜフクシマで世界最大の原発事故が起きてしまったのか、考えてみるべきだと思う。

神人というのは、天と地をつなぐこのアメノミヲヤの御柱=天之御柱と一体化した人のこと。
神々を一柱、二柱とかぞえるのも、一般にいわれるような単に神霊が木に宿り、木が柱になるからって理由じゃない。
この辺は、スピリチュアルでいうところの「光の柱」と一致するかも。

アメノミヲヤの回転と柱のモチーフは、縄文のストーンサークルにも表現されていると思う。
ストーンサークルに死者が埋葬されたのは、死後に神となる祭祀がおこなわれていたからだろう。

もちろんそれは、再生、誕生の願いをこめた儀式でもあったろう。
アモト(宇宙の根源)にタマ(魂)が帰り、ふたたびもどってくる「ユキキノミチ(転生)」は『ホツマツタヱ』に語られる死生観であり、縄文の死生観でもある。

アメノミヲヤはサコクシロの中心にます。
サコクシロとはいわば宇宙の環のこと。
ようするに高天原のことなんだけど、記紀神話の高天原とはちとニュアンスがちがう。

サコクシロの中心はキタノホシ。北極星。

北極星といえば、古代中国の天皇大帝(てんこうたいてい)。
天皇の称号の元ネタとされる。

それまでの大王(おおきみ)から天皇(すめらみこと・すめらぎ)に変わったのは、663年の白村江の敗戦から十年後に即位した天武天皇のとき。
新生律令国家日本へとまっしぐらの時代だ。

とってつけたわけじゃない。
もともと北極星を中心とするなんらかの思想、もしくは神話があったからこそ、天皇って称号を選んだんだと思う。

大和朝廷は中央集権の律令国家建設にあたって天皇を万物(宇宙)の中心とし、天にはアマテラス(太陽)、地には仏教を置いた感がある。
そして民間をふくめ、いっさいの星信仰を封印してゆく。
だって天皇=宇宙の中心なのだから。

記紀神話を見ればわかると思うけど、こんだけ星が語られない神話はないって。
ほんのちょびっと、高天原に背いた悪神として出てくるだけだ。

日本は海に囲まれた島国。
海洋民、航海の民が、夜空の星を観なかったと思う?

隋書倭国伝には、小野妹子ら遣隋使一行が伝えた日本の政務についてこう記されている。
>天が明けないうちに政務をおこない、日が出たらやめる。と。

もろ夜型じゃん(笑)。

聖徳太子の時代にはまだ、政務は太陽ではなく星のもとに行われていたことになる。
星と太陽のあひだに、大王(おおきみ)はいた。

古事記が初発(はじめ)の神とする天御中主神にしても、国の正式な歴史書である日本書紀の本文ではすっかり無視されちゃってる。
律令型神話へと再編される段階で、天地創造神アメノミヲヤは消されてしまったのではないかと、僕は思う。

人民(おおみたから)は天皇の赤子。
人民にとっては天皇こそが、天の御親なわけだしね。

いまの神道では、僕らの魂は天照大神の分霊(わけみたま)とされる。
だがつきつめれば、天照大神も僕らも、アメノミヲヤの分霊。
ということになる。

アメノミヲヤは宇宙のすべての魂の、根源なのだ。


                                              2019.3.1
関連記事

テーマ:神話と事象
ジャンル:学問・文化・芸術

コメントの投稿

secret

タイトルなしタイトルなし

「かえってきてうりしか」メッセージがずら~っと続いて書き手冥利につきますね。
2017年秋、日吉大社三宮の神輿に写った不思議な形を、三井寺の尊星王像に似てるよと教えてくださった。
画像見た時知らずとも興奮したけど、知ってたら大感激もの。
このたび、アメノミオヤの御柱のことを知り、うりしか(^^)v

タイトルなしタイトルなし

五島で最後に書き上げたのも「星」でしたね。
神々シリーズでは、アメノミヲヤにまったくふれませんでしたもんね。

タイトルなしタイトルなし

一時期、よく見かける数字でアレ?っと思っていたのに「308」がありました。
「みおや」だったのかなと思っていましたが、これもいわゆる1つの一神教なんでしょうか。

タイトルなしタイトルなし

アメノミヲヤはエホバやアラーみたいな唯一絶対神ではないです。
分類上は多神教の天地創造神ってことになります。
あえていうなら、インディアンのグレートスピリットですね。

タイトルなしタイトルなし

そういえば天地創造神って、蛇神が多いですよね(*´ω`*)
オーストラリア系やアフリカ系。

タイトルなしタイトルなし

蛇か鳥ですね。
蛇は地をあらわすし、木にまきつけば柱+回転。
グレートスピリットも鳥の形のイメージありますけど、ヘブライの原典では聖書も鳥が卵をあたためてるカンジ。
もともとは宇宙卵型神話です。
ホツマツタヱではさらに息=風。
これがだいじなんです。
だから、イブキドヌシもだいじなんです。